抵抗器とコンデンサ

抵抗器

 抵抗器は電流を制限することができる素子です。電子工作で最もよく使われる抵抗器は下に示す炭素被膜抵抗器と金属被膜抵抗器です。抵抗器の抵抗値(オーム)は直流に対しても、交流に対しても同じ値を持ちます。
 左は抵抗の記号です。最近ではおなじみのギザギザの記号から長方形の記号に変ったようです。

炭素被膜抵抗器(カーボンフィルム)
 電子小工作で最もよく使われる炭素被膜抵抗器です。抵抗値はE24系列で用意されていて、精度は一般に±5%です。価格も安く最も汎用的に使われる抵抗器です。

金属被膜抵抗器(メタルフィルム)
 炭素被膜抵抗器よりも精度を必要とする時に使われる抵抗器です。精度は±1%のものが一般的で、精密級として±0.5%のものもあります。金属被膜抵抗器は温度変化に対しても炭素被膜抵抗器よりも優秀です。

抵抗器の温度係数について
 一般に、温度が上昇すると抵抗値は下がります。1℃あたりの温度変化を表す単位として[ppm/℃]が使われます。100 ppm/℃の抵抗器は1℃あたり、0.01%の抵抗値が変化します。(ppmはパーセント・パー・ミリオンの略。)


コンデンサ

 コンデンサは電荷(電気エネルギー)を少しだけ貯めることができる素子です。そのため充電池のようなものだと言われることがあります。またコンデンサに直流を流した時、電荷が貯まるまでは電気を流しますが、満タンになると電気を通さなくなります。交流を流した場合には極性が時間と共に入れ替わるので、電流は流れ続けます。そのためコンデンサは直流を通さず、交流は通すとも言われます。コンデンサはこれらの働きを利用してフィルタや共振回路など様々な用途に使用されます。




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